業務改善・DX全般

提案書作成を自動化する方法
商品情報・過去案件・見積内容を活用する仕組み

2026年6月24日 約17分で読めます AI経営革新株式会社
商品情報・見積・過去案件を活用して提案書のたたき台を作成しているイメージ

販売代理店や商社、卸売業では、提案書作成に多くの時間がかかることがあります。商品情報を探す・過去の提案書を探す・見積内容を転記する・顧客に合わせて説明文を整える——こうした作業は一つひとつは小さくても、案件数が増えると営業担当者の大きな負担になります。特に扱う商品数が多い会社や顧客ごとに提案を調整する会社では、提案書作成が属人化しやすく、若手や新任は「どこに何の情報があるか分からず」準備に時間がかかります

提案書作成の自動化とは、AIにすべてを任せて提案書を作ることではありません。商品情報・見積内容・過去案件・顧客要望を使いやすく整理し、定型的な転記やたたき台作成を減らす仕組みです。この記事では、提案書作成を自動化する考え方・販売代理店で整理すべき情報・AIやkintone・GASを使った活用イメージを解説します。

提案書作成の自動化とは

提案書作成の自動化というと、AIがボタン一つで完成版を作るイメージを持たれるかもしれません。しかし実務ではその考え方は危険です。提案書には価格・仕様・納期・取引条件・現場条件など正確性が重要な情報が含まれ、AI任せにすると誤った内容のまま顧客へ提出するリスクがあります。現実的な自動化は、定型的な作業を減らし、人が確認すべき部分に集中できるようにすることです。

📋 自動化しやすい部分の例
  • 見積データから商品名や数量を提案書に転記する
  • 商品マスタから商品説明や画像を呼び出す
  • 過去案件から似た提案パターンを探す
  • AIで説明文のたたき台を作り、人が確認して修正する

提案書作成のすべてを自動化するのではなく、情報収集・転記・文章のたたき台作成・資料の整形を効率化するのが現実的です。営業担当者が本当に時間を使うべきなのは、顧客の課題を理解し、どの提案が合うのかを考える部分です。自動化は、その時間を増やすための仕組みとして考えます。

自動化する部分と人が考える部分

効率化を成功させるには、自動化する部分と人が判断する部分を分けることが大切です。

自動化しやすい部分

定型の転記・整形

商品情報の転記・会社概要・定型説明・見積概要・過去資料の検索は自動化しやすい部分です。繰り返し発生する作業ほど効果が出ます

人が考える部分

提案の中身と判断

顧客に何を提案するのか・なぜその提案が合うのか・どの条件に注意すべきかは、人が確認して判断する必要があります。ここがAIに任せられない部分です。

AIの役割

判断者ではなく補助者

AIは提案の判断者ではなく、提案書作成の補助者として使うのが現実的です。出力は必ず人が確認します。

提案書作成が営業担当者の負担になりやすい理由

提案書作成で時間がかかるのは、情報の分散・過去資料探し・二重入力・品質のばらつきといった理由があります。

01

必要な情報が社内に分散している

商品カタログはメーカーサイト・写真はフォルダ・過去の提案書は担当者のPC・見積内容は別のExcelやシステム。提案書を作る前の情報収集だけで時間がかかります

02

どの資料をベースにするか探す

過去の提案書を流用する会社では、どれをベースにすればよいか探す作業が発生します。似た案件を見つけても、価格や仕様が古いまま残っているとそのまま使えません

03

見積内容と提案書の二重入力

見積書に商品名・数量・価格・納期が入っているのに、提案書にも同じ内容を手入力していると、時間がかかるだけでなく転記ミスも起きやすくなります。

04

担当者ごとに品質がばらつく

説明が丁寧な担当者もいれば商品名と価格だけで終わる担当者もいます。顧客の課題に合わせて提案できているかにも差が出ます。効率化には、探しやすくし基本品質をそろえる視点が必要です。

販売代理店で提案書作成の効率化が重要な理由

販売代理店では、商品数の多さ・顧客ごとの調整・提案スピード・属人化の観点で効率化が特に重要になります。

扱う商品数が多い

商品数が多いほど、型番・仕様・写真・価格・仕入先情報を探す時間が増えます。メーカーごとに資料の形式が違う場合もあり、使いやすい情報を集めるだけでも手間がかかります

顧客ごとに提案内容を調整する

同じ商品でも、顧客の業種・利用人数・設置場所・予算・納期・既存設備によって説明すべきポイントは変わります。カタログを貼り付けるだけでは分かりやすい提案になりません

提案スピードが検討に影響する

顧客が複数社に相談している場合、回答が遅いと検討の土俵に乗りにくくなります。早さだけ優先して内容が雑になってはいけませんが、資料探しや転記で提案が遅れるのはもったいないです。

属人化で商談の進めやすさに差が出る

会社として商品情報や過去提案を活用できる状態にしておけば、担当者個人の経験だけに頼らない提案準備がしやすくなります。

提案書作成を自動化するために整理すべき情報

自動化には、まず材料となる情報を整理する必要があります。

商品マスタ

商品名・型番・仕様・写真・メーカー・仕入先・標準価格・注意事項などを管理しておくと、提案書に使う情報を探しやすくなります。最初に整えたい土台です。

過去の提案書・過去案件

どの顧客に・どんな課題があり・どの商品を提案し・最終的に採用されたか。こうした情報が残っていれば、似た案件の提案準備に活用できます。

見積内容との連携

見積書の商品名・数量・価格・納期を提案書へ手入力していると転記作業が発生します。見積データを活用できる形にしておくと、たたき台作成がしやすくなります。

顧客課題・要望・現場調査情報

顧客が重視するのが価格か・納期か・使いやすさか・レイアウトかによって、提案書で強調すべき内容は変わります

業種別・提案パターン別テンプレート

ゼロから作る負担を減らせます。ただしテンプレートに頼りすぎると提案が薄くなるため、顧客ごとの調整は必要です。

商品マスタ・過去案件・見積データ・顧客要望を提案書作成の材料として整理しているイメージ

商品マスタ・過去提案/案件・見積データ・顧客要望/現場調査・テンプレートを、提案書作成の材料として整理する

提案書作成を効率化する基本ステップ

無理なく効率化するには、元データの整理から始め、転記の自動化・たたき台・人の確認へ広げるのが現実的です。

STEP1

元データ(商品・見積・過去案件)を整える

提案書の材料となる情報を、探しやすく使いやすい形に整理します。古い価格や仕様が残らないよう、元データの管理方法を先に整えます

STEP2

定型情報の転記を自動化する

見積データや案件情報から、商品名・数量・見積概要・顧客名などの定型情報を提案書へ自動で入れます。二重入力と転記ミスを減らします

STEP3

AIで説明文のたたき台を作る

顧客の要望や現場調査メモ・商品マスタの情報をもとに、説明文や紹介文のたたき台を作ります。ゼロから書く負担を減らします

STEP4

人が中身を確認して修正する

提案の中身・価格・仕様・納期・条件を人が確認して修正します。顧客に合っているかを判断するのは人の役割です。

STEP5

現場で使う形式に整え、メンテナンスする

普段使うGoogleドキュメント/スライド・PowerPointなどに合わせます。商品情報やテンプレートを更新し続け、古い情報による誤りを防ぎます

AI・kintone・GASを使った活用イメージ

提案書作成の自動化は、kintone・スプレッドシート・Googleドキュメント/スライド・GAS・AIを組み合わせて実現できます。

kintone

材料を一か所に集める

kintoneで案件情報・商品情報・見積情報・顧客要望を管理しておけば、提案書に必要な情報を一か所に集めやすくなります。(※kintoneはサイボウズ株式会社の登録商標または商標です)

GAS

ドキュメント/スライドへ転記

GASで、スプレッドシートや案件管理データからGoogleドキュメント・スライドへ情報を転記する仕組みが作れます。商品名・数量・見積概要・顧客名などの定型情報を自動で入れるだけでも二重入力を減らせます

AI

文章作成の補助

顧客の要望や現場メモをもとに説明文を整える・商品情報から紹介文を作る・過去案件から近い表現を探す、といった補助に使えます。必ず人が確認します

⚠ AIの文章は必ず人が確認する

特に価格・仕様・納期・取引条件・現場条件は、AIの出力をそのまま使うべきではありません。AIは提案の判断者ではなく、提案書作成の補助者として使います。顧客情報や見積内容を外部AIへ入力する場合は、利用規約・データの保存/学習利用・社内ルールを確認します。

kintoneやスプレッドシートの情報をGoogleドキュメント・スライドへ転記し、提案書のたたき台を作っているイメージ

kintoneで材料を集め、GASで定型情報を転記し、AIで説明文のたたき台を作り、人が中身を確認して仕上げる

提案書作成を自動化するときの注意点

自動化では、中身が薄くならない・自動と人の分担・修正しやすさ・元データのメンテナンスに注意します。

効率化を優先しすぎて中身が薄くならないように

テンプレートやAIで見た目は整った提案書が早く作れても、顧客の課題や現場状況に合っていなければ提案としての価値は下がります

自動化する部分と人が考える部分を分ける

転記・会社概要・定型説明・見積概要・過去資料の検索は自動化し、何を提案するか・なぜ合うか・どの条件に注意すべきかは人が判断します。

営業担当者が修正しやすい形にする

自動生成された提案書が編集しにくい形式だと実務では使われません。Googleドキュメント/スライド・PowerPointなど、現場で普段使う形式に合わせる方が定着しやすくなります。

商品情報やテンプレートをメンテナンスする

古い価格や仕様が残っていると誤った提案につながります。自動化の前に、元データの管理方法を整えることが欠かせません

提案書作成の自動化で期待できる変化

自動化では、作業時間の短縮・基本品質の安定・顧客理解への集中が期待できます。

資料探し・転記作業を減らせる

商品情報・見積内容・過去案件が整理されていれば、必要な情報を探す時間を短縮でき、毎回似た説明文を作り直す必要も減ります

提案書の基本品質をそろえやすい

商品説明・提案の流れ・会社として伝えたい内容が整理されていれば、担当者によるばらつきを抑え、若手や新任でも過去の知見を活用しながら準備できます。

顧客理解に時間を使いやすくなる

体裁を整えることや情報探しに追われると顧客の課題を考える時間が削られます。定型作業を減らせれば提案内容そのものに集中できます。ただし自動化すれば必ず受注率が上がるわけではなく、顧客に合わせた提案力と正しい情報管理の両方が必要です。

AI経営革新株式会社が支援できること

AI経営革新株式会社では、中小企業や販売代理店の業務フローを整理し、AI・DX・kintone・GASなどを活用した業務改善の仕組みづくりを支援しています。提案書作成の自動化についても、いきなりAIツールを導入するのではなく、まず現在の作成フローを整理することが重要です。

商品情報はどこにあるのか、見積情報はどう作られているのか、過去提案は活用できる状態か、営業担当者はどこで時間を使っているのか——こうした点を確認したうえで、自動化できる部分を見極めます

📌 代表の経験について

代表は前職でオフィス家具代理店に在籍し、営業担当者の業務を効率化するためのアプリ作成にあたり、現場の状況をヒアリングしてきた経験があります。直接営業を担当していたわけではありませんが、販売代理店の提案準備や案件対応の流れを踏まえた支援ができます。これは前職での社内改革経験であり、AI経営革新株式会社として提案書作成自動化の仕組みを顧客企業へ導入した実績や成果を示すものではありません

現在の提案書作成フローを整理し、自動化できる部分を一緒に見極めているイメージ

商品情報・見積の作り方・過去提案の活用状況・営業の時間の使い方を確認し、自動化できる部分を見極める

よくある質問

QAIで提案書を全自動で作れますか?
A

全自動はおすすめしません。提案書には価格・仕様・納期・取引条件など正確性が重要な情報が含まれ、AI任せだと誤った内容のまま提出するリスクがあります。定型作業を自動化し、中身は人が判断します。

Qどの部分を自動化すればよいですか?
A

商品情報の転記・会社概要・定型説明・見積概要・過去資料の検索など定型作業が向いています。何を提案するか・なぜ合うか・どの条件に注意すべきかは人が判断します。

Q自動化すれば受注率は上がりますか?
A

必ず上がるとは限りません。効果を出すには、顧客に合わせた提案を考える力と正しい情報管理の両方が必要です。自動化は、提案を考える時間を増やすための仕組みです。

Q何から準備すればよいですか?
A

まず材料となる情報を整えます。商品マスタ・過去提案・見積データ・顧客要望がどこにあり、どう使われているかを整理することが出発点です。元データが古いと自動化しても誤りにつながります。

Qどんな形式で作るのがよいですか?
A

営業担当者が修正しやすい、現場で普段使う形式が定着しやすいです。Googleドキュメント/スライド・PowerPointなどに合わせ、編集しにくい形式は避けます。

まとめ|定型を減らし提案を考える時間を増やす

この記事のポイント
  • 提案書作成の自動化はAIにすべてを任せることではなく、商品情報・見積・過去案件・顧客要望を整理し定型作業を減らす仕組み
  • 転記・会社概要・定型説明・資料検索は自動化し、何を提案するか・なぜ合うかは人が判断する
  • 提案書が負担になるのは、情報の分散・過去資料探し・二重入力・品質のばらつきが原因
  • 商品マスタ・過去提案/案件・見積データ・顧客要望・テンプレートを材料として整理する
  • 元データを整え、転記を自動化し、AIでたたき台を作り、人が中身を確認して現場形式に整える
  • kintone・GAS・AIで実現。AIの文章は必ず人が確認し、元データのメンテナンスを欠かさない

提案書作成の自動化は、AIにすべてを任せることではありません。商品情報・見積内容・過去案件・顧客要望を整理し、資料探しや転記・文章のたたき台作成を効率化するための仕組みです。販売代理店では扱う商品数が多く、顧客ごとに提案内容を調整する必要があるため、提案書作成が属人化すると準備に時間がかかり、提案品質にも差が出やすくなります。まずは、商品マスタ・過去提案・見積データ・顧客要望がどこにあり、どのように使われているかを整理することが大切です。提案書作成に時間がかかっている場合は、すべてを自動化しようとするのではなく、定型作業を減らし、営業担当者が顧客に合った提案を考える時間を増やす視点で見直してみてください。「提案書作成に時間がかかっている」「過去資料を探すのに手間がかかる」「見積内容との二重入力を減らしたい」という場合は、無料相談をご利用ください。

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「提案書作成に時間がかかっている」「過去資料を探すのに手間がかかる」「見積内容との二重入力を減らしたい」——まず現在の作成フローを整理し、商品情報はどこにあるか、見積はどう作られているか、過去提案は活用できる状態か、営業がどこで時間を使っているかを確認します。そのうえで、自動化できる部分を見極め、Excel標準化・kintone・GAS・AIを比較。定型作業を減らし、提案を考える時間を増やす仕組みを設計します。広島・中国地方は訪問、その他は全国オンライン対応。まずは無料相談から。

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